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<ごあいさつ> 年頭の言葉

2016年01月04日

明けましておめでとうございます。

穏やかな日和の元旦を迎えました。

昨年12月には、気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が、1月前に同時無差別テロで多くの犠牲者を出したパリで開催されました。世界中の国と地域190以上が参加し、「今までの先進国」「新たな先進国」と多くの「開発途上国」の怨念を越えて、包括的で持続的な仕組みが合意されました。

2030年目標値を2℃-1.5℃にむけて、開発レベルでの各国の目標値がだされ、日本は26%削減(2013年比)となりました。

開発途上国では、自国民には利益を生み出されない乱開発による砂漠化、森林の伐採による大洪水など災害が多発し、あきらかに温暖化の加速による人為的なものであることが明らかになりました。

その原因をつくってきた先進国が開発途上国への「償い」として具体的な支援策を打ち出す。さらに世界の大富豪による支援策、ビルゲイツ氏らが再生エネルギー技術の支援。世界の自治体首長1000人が再生エネルギー100%への道を示すなど具体案が出され合意されました。

温暖化による災害は、国境に関係なく広範囲に襲ってくる。大地は荒廃し、そして人の心は荒んでいく。テロの担い手は、何も生産されなくなった荒廃した地に入り込んでいく。その標的は、資源を買い漁っている国にむけられる。

2015年は、新安保法案の成立、沖縄での県民の意思を無視した辺野古新基地建設の強行や大阪ではW選挙の結果など、民主主義ってなんだろうと暗澹とした、忸怩たるすっきりしない年の暮れだった。 が、元旦の新聞記事(朝日新聞)を読み一縷の希望がさした。「オバマが歌ったゆるす心」という見出しで、ワシントンにほど近いチャールストンの教会での黒人射殺事件追悼式。大統領はスピーチの途中、長い沈黙のあと突然アメージング・グレースを歌った。この地は奴隷売買の拠点として栄えた町。この歌は、奴隷制に手を染めた償いとして牧師になった人の作。「何か被害を受けたとき、許せなければ、いつまでも憎しみに心を支配される。許すことは、自らを解放すること」と。そして1日の大統領演説では、銃の犠牲者をなくしていくための規制強化として大統領令を出す決意であると。

今起こっているテロをなくすには武力では到底なくならない。武力行使による双方の犠牲は、憎しみの連鎖として、政治的に利用され増幅していく。

そして人為的な最大の環境破壊であるのが戦争であることを。地球は今世紀に生きる所有物でないことを、肝に銘じなめればならない。世界の国の地域のリーダーとされる人たちよ、そして私たち一人ひとりが、他者への思いを馳せる心を醸成し、この地球が今世紀の人だけのもではないことを肝に銘じなければいけない。