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OPEN 市民フォーラム 2014開催

2014年06月22日

OPEN 市民フォーラム 2014 「大阪の環境をよくするために私たちに何ができるか」

 

6月15日(日)、OPEN市民フォーラム2014が、大阪府立環境情報プラザ研修室にて開催されました。
これは、大阪府の環境問題と行政の施策について理解を深めて、これからどのような行動が必要なのかを考えることを目的に開催されたもので、府内で活動するさまざまな環境団体が参加しました。

コーディネーターは、同志社大学大学院教授の新川達郎さん。
情報提供者として、大阪府環境農林水産部施策推進グループの山本祐一さんをお招きしました。

会ではまず、計画の進捗等について、山本さんより説明がありました。
環境総合計画とは、2020年までの10年間を期間として、大阪湾を含む大阪府全域を対象に、豊かな環境保全と創造に関する政策を計画的に推進するため、策定されたものです。(環境総合計画についての詳細は、大阪府のホームページをご覧ください。)
計画は、「府民がつくる暮らしやすい、環境・エネルギー先進都市」を目指して、①低炭素・省エネルギー社会、②資源循環型社会、③全てのいのちが共生する社会、④健康で安心して暮らせる社会、の構築で構成されています。
山本さんから、それらの計画実現のための具体的な施策や個々の目標が示され、現時点で実際に行っている施策についても説明いただきました。また、計画の中でも特に、地球温暖化・エネルギーに関するトピックとして、国の政策に基づく府の実行計画、取り組み事例なども紹介いただきました。
説明の最後には、「あらゆる主体が参加・行動する社会のイメージが理想です。実現のためには、いろいろな力が必要です。府政だけが頑張るのではなく、府民の皆さんの協力があってはじめて、良い成果があがります。」と訴えられました。

つづくディスカッションでは、大阪府新環境総合計画について、参加者から質問や意見が出され、活発な意見交換が行われました。
発言には、「家電は古いのを買い換えたら、二酸化炭素排出量が抑えられると聞いていましたが、実際はそうでもないが、その理由は?」、「大阪府は森林率が低いために、なかなか木質資源のエネルギー利用まで手が回らないのか、具体的な施策が判らない」といった質問や、「食品廃棄物に関して、小規模でもいいから、大阪府の地域特性を活かして研究などできないか」、「資源循環を目指すなら、府内会議に出すお茶はペットボトルではなくリユースびんにすべきでは」という提言、また、「原発に対する方針と緊急時の対策」や「小学生向けの環境教育プログラムへの取組みは」ほか多くの意見があり、それらの発言に対して、山本さんから府の現状の取り組み説明とコーディネーターの新川さんから適切な解説が行なわれました。

終わりに、新川さんは「地域の力を集めないと、解決困難なことが多いでしょう。今日は、各団体より、さまざまな提案がありました。大阪府には、府民の声を受け止めてほしい。市町村と一緒に考えていくことも重要です。また、わたしたち府民側も、自分でできることから実施していくという姿勢が必要です」と締めくくりました。