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<報告>環境省が作成した「適応計画」を聞くセミナー 2/26

2016年03月30日

第1回OPENcafé 2016/2/26
「気候変動による適応計画について(環境省 近畿地方環境事務所に聞く)
大阪府内における地球温暖化の状況について(大阪管区気象台に聞く)」~報告~

 第1部は「気候変動への適応計画」という耳慣れないテーマでした。
これは、地球温暖化傾向が改善されない状況にあって、温室効果ガスの排出の抑制等を行う「緩和」策はこれからもより高度な対応が求められてきます。その一方、すでに現れている影響や中長期的に避けられない影響に対して「適応」策も取り入れるべき段階にきているようです。
そこで、まず国はどう考えているのかを環境省からを聞きしました。
話題提供者は、環境省近畿地方事務所環境対策課の片岡さんから、パワーポイントでの多くの資料データーを示していただきながらのお話でした。
骨子は、IPCC第5次評価報告とは、気候変動影響評価、気候変動の影響への適応計画とは、COP21のこと、そして地方公共団体の取り組みの促進のためにこれからどうしていくのかなどでした。

質疑では、まだまだ温暖化の加速を食い止める政策の実行は国として必要ではないか、しかし適応という考え方は避けて通れないものだとも実感し、これからのNPO活動の新たな指針を出す時だとの感じました。

 第2部は「大阪府における気候変動と将来予測について」は大阪管区気象台 気象防災部 地球環境・海洋課 西村さんです。地球温暖化の知識、今の大阪府、これからの大阪府、地球温暖化の影響と対策のお話でした。
今世紀末には大阪の気温は今の屋久島と同じレベルに達するらしく、あきらかに大阪で採れる農作物は変わること、まだ先のことかもしれないけれど、亜熱帯に適応する農作物の品種改良だけでなく今までになかった病虫害対策、またウイルスなどいろんな角度からの対応策をとっていくことが必要であると感じました。