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2020年度事業報告

2020年度の事業概要

 2020年度の事業概要

 事業の特色は、地球温暖化防止・地球環境の保全に向けた実践行動として3つの事業を多様な主体と実践し、事業化に向け検討を継続し、市民参加を促すことでした。

しかし、世界的なコロナウィルスの蔓延により、世界の都市ではロックダウン、人の往来の禁止など、人と物の流れがストップするという未曽有の事態となりました。我が国においても緊急事態宣言下で、学校の休校、生鮮食料品以外の商業施設の休業、全国の伝統行事、地域イベント、スポーツ、芸術等のイベントの開催が中止された非常事態、自粛の社会生活でした。

 社会活動がしにくい状況でしたが、待ったなしの気候変動による環境悪化を市民個々人ができることをしていくために、下記のことを実践しました。

一つには、生物多様性の宝庫とも言われる水田など里地里山の農空間が激減していることから、その保護保全と都市住民の「農」への参画・交流を目的として、2017年から大阪自然環境保全協会と連携し、大阪府内における耕作放置田畑でマコモダケ(在来イネ科マコモの肥茎)の耕作とその普及に取り組み、これを継続しました。ただ、活動地の能勢町山内の水田は所有者が逝去されたため、2020年3月に返還しました。

二つには、大阪府能勢町天王地区での「スマート農業による中山間地農業振興と関係人口・交流人口の増加」の実証実験が農林水産省の助成を受け進められた。当会の理事である棚田結びの会代表の中崎義巳と情報システム・ソフトウェア開発の(株)アルケミックス、天王ナチュラルファームとの協働事業で進められ、ドローンによる種もみまきの実証田圃の経過観察、昨年度の千早赤阪村の実績であるIOTによる稲作観察のために通信基地局の設置などすすめられた。さらに休耕田を開拓してマコモダケ栽培がはじまった。次年度にマコモダケの普及のために商品開発を進めていたが、中崎義己理事が2月10日に急逝さたことは、道半ばで無念としかいいようがありません。マコモダケ栽培状況は、当会のホームページ上にマコモダケFacebookで逐次情報発信した。

インターンシップ事業では、この天王地区のマコモダケ耕作棚田で、生物多様性調査(トンボ類・哺乳類)を実施し、絶滅危惧種の確認などの成果が得られました。

三つには、資源循環型活動と協働による活動です。

①「天神祭ごみゼロ大作戦実行委員会」は、イベント時におけるごみの分別をすることにより、再資源化を増やす。さらに、ごみの元を断つためにリユース食器の導入実践でした。2017年から3年間大川での「資源分別ステーション」で大きな効果をあげました。しかし、2020年はイベント、祭り事態が亡くなり、ごみゼロ活動を中止しました。ボランティア参加希望が多い中で来年に向けて、実行委員会は継続することになりました。

②プラスチック容器ごみのゼロとマイボトル持参の普及活動として、RefillJapanを運営するNPO法人水DO!ネットワークの一員として当会が大阪での事務局団体となり、Refill大阪の立ち上げと市民アピール行動を水の専門NPOである水政策研究所と共同行動をし、継続した活動をしていくこととした。なお、大阪府マイボトルパートナーズからの情報発信と参加協力をいただきました。

当会の特色である多様なジャンルの団体のネットワークを活かし、各団体間が互いに情報交換し、多くの市民参加を促し、環境を良くする実践のひろばとして引き続き、行政や事業者、市民協働を進めました。

 

2020年度事業報告書

2020年度活動計算書

2020年度貸借対照表

2020年度財産目録