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淀川さんぽ~2~海老江干潟

2015年12月27日

 <淀川さんぽ 2 海老江干潟>                      2015.11.26 AM   小雨

 

大阪のターミナル梅田から、阪神電車に乗り3駅、わずか5分で淀川駅に。
200メートル
歩くと淀川左岸の堤防に行き着く。
海老江干潟は、淀川河口部から約5キロメートル上流
に逆上った、潮の満ち干の汽水域である。河川敷を水際に近づくと石積み護岸から砂礫地へと移行していく。
岸辺から10メートル位のところに、中洲が再生されているのが見える。潮が満ちてくると水中に沈む。

 

岸辺一体は、ヨシ、オギ、セイタカヨシの群落が広がっている。
淀川で、野鳥が多く見られる季節は、秋から春先にかけて、水鳥以外の小鳥
(ツグミ、ジョウビタキ、アオジ)(冬鳥)なども北の地方から越冬するために渡ってくる。

 

 

 

 

冬こそバードウォッチングと言われる所以である。カモの仲間のカルガモ(留鳥)ホシハジロ(冬鳥)、マガモ(冬鳥)、キンクロハジロ(冬鳥)、オナガガモ(冬鳥)、など約80羽が水面に浮かんでいた。
また、クイナの仲間のオオバン(留鳥)がヨシの周辺を回遊しているのが見られた。

 

ウの仲間のカワウ(留鳥)が、中洲で両翼を開いて乾燥させていたり、カモメの仲間のセグロカモメ、ウミネコ、ユリカモメ(冬鳥)が淀川上空を飛び交っていたりする。
この日、シギ・チドリの仲間は、イソシギ(留鳥)一種のみ、他のシギ・
チドリがこの海老江干潟に立ち寄っていくのは、春に北上するときと、秋に南下するときである。
ホオジロの仲間のオオジュリン(冬鳥)は、大陸からの渡り鳥で、ヨシ帯に見え隠れしながら捕食する昆虫を探していた。

 

ここ海老江干潟は、多様な野鳥の、様々な行動が観察できる場所、人と野鳥とがふれあう生物多様性の自然環境が目の前に広がっている。

この景観は、まさしく、「びっくりポン」
である。
多くの人たちは、伝えられなければ知るよしもない。

野鳥をはじめ生き物にとって、淀川の水・土・植物はオアシスであり、人にとっても淀川の水は、
生活用水、農業用水、工業用水など様々な水利用で恩恵を受けている。
また、人は、自然や
生き物にふれあい癒される。

 

高橋 理喜男氏(大阪府立大学名誉教授 造園学)によると、水や土、緑・森林の効用は、人間生活の福祉と健康とに効果のあるものであって、他の何物によっても代替しえないものとしている。

海老江干潟の自然のワンダーランドを一度訪れてみてはいかが!!

                                                                                                                                              [ 理事  清水 俊雄 ] 

<報告>竹燃料棒の製造と燃焼体験会11/21

2015年12月21日

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